Dr.インタビュー 小河先生「かっこいい背中を子どもに見せられるように。」

目次

入局を決めたきっかけはなんですか?

入局先は内科系で悩んでいたのですが、救急の現場で、冷静に迅速に対応される循環器内科の先生方の姿に憧れをいだき、循環器内科を選びました。

私の場合、研修医終了後、まずは内科を広く勉強したかったという理由で最初の3年は熊本の市中病院の総合内科で勤務し、医師6年目から循環器内科医として働いています。

循環器内科は緊急疾患も多く、救急の現場で活躍できるということは、循環器内科の魅力の一つだと思います。

循環器内科医として、どのようなお仕事をされていますか?

2年前に循環器内科専門医を取得し、今は先天性心疾患と心エコーの分野を勉強中です。

昨年、第一子となる娘を出産し、現在ママDr.として働いており、夫も大分市外での勤務で子供も小さく、仕事と家庭のバランスをうまく取りながら働きたいという思いもあり、現在は時間外の業務は免除していただいています。

循環器内科医としては、緊急の対応や時間外の対応も求められる科ではありますが、他の先生方のご協力もあり、仕事と家庭の両立ができていて本当にありがたいです。今後、家庭の状況によって、働き方は変えていきたいと思っています。

仕事のやりがいや循環器内科医を選んでよかったことはなんですか?

急性心筋梗塞の患者さんがカテーテル治療を受けて、症状が改善されたり、心肺停止の状態で運ばれてきた方が歩いて退院される姿を見たりした時ですね。

退院される際「ありがとうございました」と感謝の言葉をいただいた時にやはり感動しますし、循環器内科を選んで本当によかったなと思います。

現在は心エコーを中心とした業務を行っていますが、血行動態や疾患の治療経過、重症度の評価などを様々な視点から行うことができ、きめ細やかで奥深い領域だと感じています。
循環器内科と言っても、分野が幅広く、専門領域の選択肢が多いことも良さの一つだと思います。

循環器内科医として辛かったことはありますか?

重症な患者さんの病棟管理となると、1分1秒、症状が変化して目が離せない状態となり、何日も病院から離れられなくなったり、立て続けに急患が来たりして睡眠不足になることもあり、体力的にきついなと思っていた時期もありました。

しかし、患者さんが回復する姿を間近で見ると、やりがいや原動力に繋がりますし、重たい症例や緊急の対応を通じて経験や知識を積むことができ、医者としての成長のきっかけにもなると思っています

今後の目標を聞かせてください。

医師としてまだまだ未熟な面があることを痛感しています。家庭も仕事も後悔のないよう、娘にかっこいい背中を見せられるように頑張っていきたいです。

家庭と仕事を両立させる秘訣は何ですか?

頑張るときは頑張って、抜くところは抜くというバランスが大事かなと思います。

私自身、周りのサポートのおかげで働くことができているので、とても感謝しています。完璧を求めすぎず、自分のできるところは全力でやって、人にお願いしたほうがいいところはお願いすることも大事ですね。

循環器内科医を目指す方、学生に向けてのメッセージをお願いします。

学生や研修医のみなさんからすると、緊急疾患が多く、忙しくて大変な科だということで、少し尻込みされる方も多いと思います。確かに時には大変なこともありますが、それは他の科でも同じだと思います。

循環器内科に対して少しでも興味があれば、絶対に楽しい領域だと思うので、「忙しそう、大変そう、自分にできるのかな?」という理由で選択を避けるのはもったいないです。

私自身も「できるかな?」という不安がありながらも入局しましたが、私でもなんとか周りの先生方に助けてもらいながら働くことができているので、興味があるなら是非飛び込んでみてほしいなと思います。

目次