医学部学生教育
当科では学年に応じた最適な学習ができるよう、クリニカルクラークシップ、チュートリアルなどで工夫を行った学生教育プログラムを実践しています。
4年次前期 研究室配属
私たちの講座では心臓血管外科の先生方に協力いただき、開胸心臓手術を受ける患者さんから心筋や脂肪などの生体組織切片を採取・収集しています。研究室配属ではそれらの検体を使用し、循環器疾患に関する基礎研究を行います。
研究成果がまとまると海外の論文雑誌などへ投稿しますが、過去には配属中に頑張って実験をしてくれた学生さんの名前も一緒に論文へ掲載されました。また、循環器学会などの学術総会についても積極的に参加してもらっています。
4年次後期〜5年次前期
クリニカルクラークシップ Stage 1
上級医と一緒に虚血性心疾患や不整脈、心不全などの患者さんを担当し、実際の循環器診療を経験してもらいます。
✔︎ 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
✔︎ カテーテルアブレーション
✔︎ ペースメーカー手術
✔︎ 経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)
など、循環器に関わる様々な検査・治療を実際の目で見て学んでもらいます。また、スキルスラボのシミュレーターを利用し、心臓の聴診やエコーに関する実践的な技術を臨床に即した形で学んでもらいます。
【Stage 1 実習スケジュール表】
5年次後期〜6年次前期
クリニカルクラークシップ Stage 2
Stage 1で学んだ病気や治療方法だけではなく、地域医療の実情や社会的背景も含め、患者さんを全人的に診ることができる医師の育成を心がけています。スケジュールとしては大学病院で2週間、2ヵ所の市中病院で1週間ずつ研修を行うプログラムとなっています。
大学病院にてより重症な症例を、市中病院ではcommon diseaseを経験してもらうことで、循環器に関わる様々な知識を幅広く身に付けてもらえるようにしています。
【Stage 2 実習スケジュール表】
\研修医の方はこちらより/
現役循環器内科医師から学生の君たちへ
現役の循環器内科医に聞いた、学生時代のリアルボイスを紹介します。
No1. 学生時代、循環器内科医にはどんなイメージを持っていた?
かっこいい!!頭が良さそう!
学生の頃はそんなにすごいとは思ってなかった。でも、実際になって手技の幅広さや楽しさを感じ、今の方が循環器内科医の凄さを実感しています。
体力がある、明るい!
難しそうだけど、頼りになる!
No2. 学生の頃、循環器内科を回った際のエピソードや印象に残ったことは?
油布先生の講義で「5番目がつまったら死ぬ」と教えていただいたこと。
心筋梗塞で心停止した患者さんに、緊急カテーテル治療を行い、命が助かった場面を目の当たりにして、かっこいいと思いました!
髙橋教授がWPW症候群のアブレーションをされていて、通電開始後すぐに正常波形のQRSに変化したこと!
心電図と不整脈の関係を理論的に理解することができて感動した!
No3. ポリクリ期間、循環器内科ではこれが学べる!
心電図が読めるようになる!各分野のスペシャリストの渾身のレクチャーが受けられる。
聴診の極意を教えます!
心電図の読み方、心エコーの見方、冠動脈の走行
心電図、心エコー、不整脈、カテーテル、心不全など色々な分野のレクチャーが盛りだくさん!!
No4. 循環器内科の強みはこれだ!
致死性不整脈に狼狽えなくなれます!論文発表もできます!
咄嗟の判断ができるようになる!
胸痛であわてなくなる。全身管理を学べる!
他科の先生から頼りにされる!急変に強い。目の前の人を助けることができる。
No5. 学生さんに一言
循環器内科は緻密で論理的な内科的思考と治療による劇的改善が期待できる外科的側面を合わせ持つ面白い診療科です。臨床実習、初期研修でぜひ体験してください。
一言では語れない魅力がたくさんあります!
循環器内科は楽しいですよ^^一緒に働きましょう!
魅力的すぎる循環器の世界へぜひ足を踏み入れてみてください!最高ですよ!