教授あいさつ(初版)
 私たちのホームページにお越しくださりありがとうございます。大分大学医学部では,平成25年4月に内科学講座の再編が行われ,「循環器内科・臨床検査診断学講座」が誕生しました。私は同年8月1日付けで同講座の教授を拝命しました髙橋尚彦です。附属病院では循環器内科診療科長ならびに検査部長を併任しています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 私は昭和63年(1988年)に当時の大分医科大学を卒業した母校出身者(5期生)です。卒業後は大分医科大学第一内科に入局し循環器グループに所属しました。以来,25年間に渡って不整脈分野を専門としてまいりました。しかし循環器疾患は多岐に渡ります。精鋭のスタッフと一丸となって,心不全,虚血性心疾患,不整脈をはじめ,すべての循環器疾患をカバーできるように努力いたします。
 
 循環器内科では多くの侵襲的手技が行われます。冠動脈形成術(PCI),経皮的心筋焼灼術(カテーテルアブレーション),植込み型除細動器(ICD),心臓再同期療法(CRT)など,高い技術力を求められる手技がたくさんあります。これらの診療に携わる医師は,当然,「腕を磨く」必要があります。質の高い侵襲的治療を提供できる,「優れた腕を持った医師」を育てます。
 
 一方で,優れた臨床医になるには「心」も磨く必要があります。私は,この20年近くに渡って,「感謝・反省・謙虚」を自分自身に言い聞かせてきました。①うまくいったときこそ周りに「感謝」,②うまくいかなかったときは素直に自己「反省」,そして,③日々「謙虚」な心を磨く,ことを実践してきました。これによって,「患者さんを思いやる心」が自然に身に付いたと確信しています。「人として正しいことをする」,「人の悪口を言わない」,といった,小学校の「道徳」の授業で習ったことを大切にし,その感覚を講座内のすべての医師と共有したいと思います。大分大学医学部附属病院の基本理念は,「患者本位の最良の医療」です。これを可能にするには,「優れた診療能力を有し,かつ磨かれた心を併せ持つ医師」が必要です。私たちの講座には,既にそのような人材がたくさんいます。そして育ちつつあります。
 
 大分大学医学部,そして大分県全体の医療の繁栄にもっとも必要なのは,「人材」です。今回の大分大学医学部における内科再編は,「6講座1センターがひとつの内科学講座としてまとまり,内科全体で教育や研修に取り組み,大分大学で卒後研修を受ける研修医を増やす」ことを目的にしています。その実現のために母校出身者として全力投球する覚悟です。
 
最後になりましたが,このホームページを訪れてくれた学生さん,研修医および若手医師のみなさん,ぜひ,トップページに戻り,「入局案内」をクリックしてください。私たちはみなさんの力を必要としています。
 
(平成25年8月)